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元日本王者の久高寛之 1年ぶりの試合で2年8カ月ぶり勝利

[ 2020年12月19日 16:12 ]

1年ぶりの試合を勝利で飾った久高寛之
Photo By スポニチ

 元日本スーパーフライ級王者で同級1位の久高寛之(35=仲里)が19日、エディオンアリーナ第2競技場でバンタム級8回戦に臨み、判定2―1(76―75×2、75―76)で大橋哲朗(22=真正)との接戦を制し、約1年ぶりの試合で18年4月の日本王座獲得時以来の勝利を挙げた。

 勝利後のリングでは「7ラウンドに(相手を)弱らせ、8ラウンドに倒せるかと思ったけど盛り返されたのは反省。何とか勝ててホッとしています」と、やや恐縮しながら振り返った。

 2回にカウンターの右でダウンを奪った。4度の世界挑戦経験があり、ここまで26勝11KO18敗4分けのキャリアを持つベテランが一方的な展開に持ち込むかと思われた。しかし不用意に相手の左ストレートをもらうなどピリッとしない。最終8回は激しく打ち合い、場内が大きな拍手に包まれるほど盛り上がった。「(相手は)僕よりひと回り以上も下で、これから勢いに乗っていくと思います」と18年の全日本スーパーフライ級新人王を称えた。

 自身は日本スーパーフライ級1位のまま2021年を迎える。コロナ禍で以前のような興行開催を望めない状況がしばらく続きそう。02年9月デビューから勝負の世界でしぶとく生き残り、次で節目の50戦目となる。「(節目の数字だと)意識してなかった。世界挑戦してもチャンピオンになれなかった。あきらめたくなくて、ここまで来た。やるからにはチャンピオンを目指したい。次がどうなるか分からないけど」。来年は年男の奮起となるか。

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2020年12月19日のニュース