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尚弥 コロナ禍無観客でもファイトマネー100万ドル!大橋会長もビックリ「夢の金額にいける」

[ 2020年10月6日 05:30 ]

WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ   統一王者・井上 尚弥《12回戦》WBA2位・IBF4位 ジェーソン・モロニー ( 2020年10月31日    米ラスベガスMGMグランド )

モロニー戦のファイトマネーが100万ドルであることが分かった井上は約1年ぶりの試合に挑む(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(55)が5日、オンラインで取材に応じ、モロニー戦での井上のファイトマネーが軽量級としては破格の100万ドル(約1億600万円)であることを明らかにした。

 井上は昨秋、米興行大手トップランク社と契約。当初は4月にWBO王者カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を予定しており、大橋会長によると、この時に提示されたファイトマネーが100万ドルだった。コロナ禍で無観客となり、対戦相手も変更。「30~50%ダウンするのは仕方ないと思っていたけど、そのまま。この状況下では凄い金額」と驚きを隠さず、「これがスタートなので、いい試合をして勝っていけば、上がっていく。今までの日本人ボクサーにはありえなかった夢の金額にいけると思う」と期待感を示した。

 すでに減量をスタートさせた井上の現状については「完璧に近い状態」と語った。緊急事態宣言が出され、ジムが休業した際には元WBC世界同級暫定王者で弟の拓真と兄弟スパーも行ったという。昨年11月のドネア(フィリピン)戦から約1年ぶりの試合にも不安はない。

 「久々という感じはない。普段通り緊張感を持って練習を1年間続けて成長している。モチベーション低下もないし、そこに改めて尚弥の強さを感じたというか、再発見だった。これも、一つモンスターですね」
 WBA4度目、IBF2度目の防衛を目指す井上は18日に渡米する。

 ▽ファイトマネーメモ ボクシングのファイトマネーで最も高額とされるのが15年のメイウェザーVSパッキャオ戦で、メイウェザーは推定2億2000万~2億3000万ドル(約270億~280億円)を手にした。ヘビー級では97年のタイソンVSホリフィールドの再戦で両者3500万ドル(約42億円)。日本人では94年のWBC世界バンタム級王座統一戦で激突した薬師寺と辰吉が1億7000万円といわれている。なお、今月17日にIBF王者ロペスと世界4団体ライト級統一戦を行うロマチェンコのファイトマネーは325万ドル(3億4000万円)と報道されている。

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