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京口紘人、V3戦へ向け久田哲也と集中スパーリング「学ぶこと多い」

[ 2020年10月6日 20:24 ]

3度目の防衛戦に向けて久田とスパーリングを行った京口紘人(右)
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(26=ワタナベ)が6日、都内のジムで同級10位タノンサック・シムシー(20=タイ)とのV3戦に向けて元日本王者の久田哲也(35=ハラダ)と4ラウンドのスパーリングを行った。

 WBC世界ライトフライ級1位、IBF同級4位にランクされる久田とは昨年10月の2度目の防衛戦で対戦し、3―0で判定勝ち。コロナ禍で海外合宿や外国人パートナーの招へいが難しい中、ベルトを争った宿敵を大阪から招いた京口は「先月の会見で大阪入りした時にスパーをやって、レベルが高く、キャリアもある選手なので自分が呼んで欲しいと頼んだ」と説明。5日から8日までの4日間で計16ラウンドを集中的に行う計画を立てている。

 1年前の対戦時にじっくり対策を練った久田は「お互いに弱点が分かっているので、弱点を埋めていくという点で互いの成長につながると思う」と強調。「不用意にいくとやられてしまう。うまいですよね。難しい相手、簡単にはいかないです」と京口の強さを認めた。

 試合まで残り1カ月を切った段階で世界ランカーとスパーは京口にとっても得るものは大きい。「いい緊張感の中で集中していい練習が出来ている。キャリアがあり、引き出しも多いので学ぶことも多いです」と手応えを口にした。先週には8ラウンドのスパーを2度実施。来週には最長12ラウンドのスパーも行う予定で、試合までに100ラウンド程度は消化できる見込みだという。

 7月に国内でボクシング興行が再開された後、男子の世界戦は今回が初めて。世界戦がYouTubeで生中継されるのも今回が初めての試みだ。

 「自分がやることは変わらない。リングの上で最高のパフォーマンスを発揮すること。でも、いろいろな人たちの協力や応援があって開催できることは感謝している。闘うのは自分のためではあるけど、期待してくれている人たちのためにもという思いもある」

 チャンネル登録者数が13万人を超える人気YouTuberでもあり、1年1カ月ぶりのV3戦はYouTubeチャンネルを開設後初試合でもある。京口は「これまでボクシングを見ていない新規のファンに面白いと思ってもらえる試合をしなくちゃいけない。KOにはこだわらないけど、チャンスがあれば倒しに行く。力の差を見せたい。求められるのは完勝だと思う」と力を込めた。

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2020年10月6日のニュース