人生初の正社員で安定生活 黒田雅之1年半ぶり再起戦「自分自身に期待している」

[ 2020年9月18日 18:34 ]

11月12日に再起戦を行うことを発表した黒田雅之(中央)。左は大石真之、右は白崎隼樹
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 元日本ライトフライ&フライ級王者の黒田雅之(34)ら川崎新田ジムに所属するプロボクサー3選手が18日、川崎市産業振興会館内で開かれた同市の「生産性向上・働き方改革モデル事業」事例発表会見に出席した。

 黒田は昨年5月にIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦して判定で敗れたが、1年半ぶりの再起戦として11月12日に東京・後楽園ホールで廣本彩刀(角海老宝石)とスーパーフライ級8回戦を行うと発表。現役続行を“後押し”し、再び世界を目指す気持ちにさせてくれたのが、この「生産性向上・働き方改革モデル事業」だった。

 同事業は人手不足が課題の市内中小企業に対し、子育て主婦やスポーツ選手等をインターンシップ派遣し、潜在的な担い手の短時間雇用の普及促進を図る取り組み。黒田は昨年11月にインターンシップ制度で介護の仕事と出合い、今年3月には介護事業を手掛ける「SOERUTE(そえるて)」に正社員として採用され、施設で働くことになった。

 「自分が将来やりたいことを考えた時に運動を通じて誰かを笑顔にしたいという部分で介護は“輪っか”の中に入っていた」と説明。以前はコンビニエンスストアのアルバイトで生計を立てていただけに「ボクシングで成功しなければ、のたれ死ぬぐらいの危機感があったけど、今は生活に困らない安心感があり、練習に集中できる環境が整った。ハングリーさが失われるかもしれないけど、自分はマイナスにはならないと思う」と強調した。

 再起戦はスーパーフライ級での試合だが、「チャンスがあれば、フライでもどっちでも大丈夫」と断言。「復帰した以上は世界チャンピオンになりたい。34歳なんですけど、どういう訳か自分自身に期待しているんです。それが勘違いかどうかは今後の僕を見てほしい。施設の方に世界ベルトを見せたいですね」と抱負を語った。

 黒田と同じ施設に勤める大石真之(25)は10月22日ににプロデビュー戦、同制度により「柿の実幼稚園」に勤務する白崎隼樹(27)は10月にプロテストを受験し、11月13日にデビューする計画であることも発表された。

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