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井岡 大みそか“パパ初陣”で目指すV1「家族を背負って戦う」

[ 2019年12月26日 05:30 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔 《12回戦》 同級1位ジェイビエール・シントロン ( 2019年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

フェースオフイベントで顔を合わせる井岡一翔(左)とシントロン(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 ボクシングのトリプル世界戦をPRするフェースオフ・イベントと調印式が25日、羽田空港国際線ターミナル「江戸舞台」で行われ、日本人男子初の4階級制覇を達成したWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔が挑戦者シントロンと初対面した。井岡にとっては8月に第1子となる磨永翔(まなと)君が誕生して最初の試合。トランクスに長男の名前を入れることを明かし、初防衛戦での必勝を誓った。

 約30センチの至近距離で25秒のフェースオフ。厳しい表情でシントロンとにらみ合った井岡は無敗の挑戦者について「オリンピックに2度出場して、プロでも負けがない素晴らしい選手」と敬意を表し、初対面の感想を「映像で見ていた彼と同じ。イメージしていたものと違ってはいなかった」と冷静に語った。

 絶対に負けられない理由がある。8月に第1子となる長男が誕生。「父親になって、息子が生まれて初めての試合なので必ず勝ちたい。勝っている姿を見せてあげたい」と初防衛を誓った。

 テレビ番組では名前を明かしていたが、改めて「名前は磨永翔です」と公表。「息子の名前をトランクスに入れて戦おうと思っている。より一層、気も引き締まるし、家族も背負って戦う気持ちで挑む」と続けた。

 20日に帰国するまでの約2カ月、米ラスベガスでスパーリングを中心に合宿を行い「勝つために準備をしてきた」と自信をみせる。不在の間に来日したWBOのフランシスコ・バルカルセル会長が井岡と田中の対戦を示唆。また、1年3カ月ぶりに再起した元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も対戦を希望しているが、井岡は「今はこの一戦に集中している。それをクリアすれば視野も広がるので、一候補としてはあるんじゃないですか」と受け流した。

 WBO1位にランクされる最強挑戦者との大みそか決戦は2019年の総決算。「熱い試合をして今年を締めくくるような試合をしたい」と意気込んだ。

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2019年12月26日のニュース