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八重樫相手のムザラネ 驚異のリーチ、11センチ上回るも冷静「集中力高まっている」

[ 2019年12月20日 14:22 ]

トリプル世界戦 予備検診を受ける八重樫(手前)とムザラネ(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングのトリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、出場6選手とも異常なしと診断された。IBF世界フライ級タイトルマッチでは王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)が身長1メートル60・5ながらリーチは1メートル75と驚異の数値をマーク。身長は1メートル60とほぼ同じながら、リーチ1メートル64の挑戦者・八重樫東(大橋)を11センチも上回った。

 ムザラネは今年5月の黒田雅之(川崎新田)戦ではリーチ1メートル67・5。7カ月で7・5センチも伸びたことになり、計測方法が異なっていた可能性も考えられるが、八重樫陣営に衝撃を与えるには十分だった。八重樫は初対面の王者の印象について「凄く物腰が柔らかく、いい雰囲気を持ったファイターと思った」と話す一方、1メートル70ぐらいと想定していたリーチに関しては「想定より長かった」と驚いた様子。指導する大橋秀行会長も「公開練習を見て手が長いとは思っていたが、まさかね。1メートル60の身長で1メートル75というのは初めて見た。ビックリした」と目を見張った。もっとも、2年半ぶりの世界戦となる八重樫は久しぶりの世界戦の雰囲気を楽しんでいる様子。「リーチが長いのは分かっていた。織り込み済みです」と話し、「それ(長いチーチ)があだになると思う」と逆手に取っての戦い方を示唆した。

 一方、ムザラネは「リーチの長さが試合を左右するとは思えない。(11センチのリーチ差は)知らなかった」と冷静そのもの。日本独特の世界戦前の公式行事を「日本らしくてエキサイティング」と評し、「あと数日しかないのでワクワクしているし、集中力が高まっている。試合が楽しみ」と語った。

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2019年12月20日のニュース