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井上尚弥、スパーで“ロマチェンコ超え” 3団体統一王者のパートナーからダウン奪う

[ 2019年9月27日 20:51 ]

同門の中沢とマススパーリングを行う井上尚弥(左)
Photo By スポニチ

 WBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)が27日、横浜市内のジムでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)に向けての練習を公開した。

 WBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)との大一番まで残り1カ月と10日。この日は同門の中沢奨と3ラウンドのマススパーリングを行ったが、ドネアが武器とする左フックを意識した右のガードやフットワークなど対策の一部も垣間見せた。

 今月中旬には長野・軽井沢で走り込み合宿を敢行。徹底的に下半身を鍛え上げた。今週からジムワークを再開し、24日のスパーリングでは米国五輪代表候補のジャフェスリー・ラミド(19)からダウンを奪ったという。ラミドは15年全米ジュニアの覇者で現在はアマチュアランキングで全米フェザー級2位。3団体統一世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のスパーリング・パートナーも務めている。ラミドによると、ロマチェンコのトレーニングキャンプに2度呼ばれ、トータル130ラウンドのスパーを行い、ダウンを喫したのは1回だけという。20ラウンドで1回ダウンさせ、“ロマ超え”を果たした尚弥は「左ボディーのいいのが入っただけ」と謙遜したが、ラミドは「ナオヤは左右どちらもパンチ力があり、よけるのが巧いからパンチが当たらない。特に左のジャブがいい。ロマとはタイプが違うけど2人とも世界王者になる理由がある」と絶賛していた。

 WBSS決勝はチケットがほぼ完売状態と注目度は高まるばかりだが、尚弥は「期待とか注目からくるプレッシャーは大好物。プロとしてはうれしいこと」と歓迎し、「それを力に変えるだけ」と言い切った。

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2019年9月27日のニュース