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高山勝成 3回判定負けで引退表明「アマとして区切り」 東京五輪出場ならず

[ 2019年8月31日 14:43 ]

岐阜県笠松町での全日本選手権東海ブロック予選で宇津輝(右)と戦う高山勝成
Photo By スポニチ

 プロボクシングのミニマム級世界主要4団体王者で、東京五輪出場を目指す高山勝成(36=名古屋産大)が31日、岐阜県笠松町で全日本選手権の東海ブロック予選1回戦に臨み、3回判定負けした。28―29が3者の0―3だった。試合後、「アマチュアとして区切りをつけたい」として引退表明した。

 相手は大学ボクシング界の名門・日大3年の宇津輝(21)。左ボクサータイプで1回、2回と距離を取りながら左ストレートを痛打された。3回にボディー攻撃で反撃したが時すでに遅し。「1回にもらってしまってズルズル行ってしまった。自分より宇津選手の方が対策、心構えができていた」。素直に敗戦を受け入れ、今後は大学で教員免許の取得へ本腰を入れる構えを示した。

 高山は先月の全日本選手権愛知県選考会でアマチュアデビューし、3―0と2―1のともに3回判定で勝利し、東海ブロック予選へ駒を進めていた。プロ戦績は31勝(12KO)8敗1無効試合。

 高山が目指した東京五輪の選考基準については先月、日本ボクシング連盟が発表し、来年のアジア・オセアニア予選または世界最終予選で出場枠を自力獲得した選手が代表に決まることになっていた。五輪予選の出場権は全日本選手権(11月、鹿児島)優勝者に与えられることから、全日本選手権の本戦に進めなかった高山は五輪出場を閉ざされた。

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2019年8月31日のニュース