引退表明の船井龍一がセコンドデビュー　第2の夢は「キッチンカーの店を出せたら」

藤原茜（右）の試合で“セコンドデビュー”した元WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者・船井龍一（中）
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　元日本＆WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者で今月19日に現役引退を表明した船井龍一（34＝ワタナベ）が“セコンドデビュー”を果たした。27日に東京・後楽園ホールで女子フェザー級6回戦に臨んだ藤原茜（32＝ワタナベ）を梅津宏治トレーナーとともにアシスト。2回16秒でのTKO勝利に「楽しかったですね。多分、最初で最後。試合が短かったのでセコンドとしては楽でした」と笑顔を見せた。

　船井は今年5月に米国カリフォルニア州ストックトンでIBF王者ジェルウィン・アンカハス（フィリピン）に挑戦したが、7回TKO負け。プロ39戦目で初の世界挑戦も夢は果たなかった。試合後は進退を保留していたが、今月19日に自身のツイッターで引退を表明した。

　今後は飲食店経営を目指しており、現在はシンガポール料理のキッチンカーで働いている。「自分もキッチンカーの店を出せたらと思って勉強中です。これからの人生の方が長いので楽しみたいですね」と穏やかな顔で語った。