ドラマ、映画にも出演のスタントウーマン　異色の女子ボクサーが白星デビュー

＜53キロ契約4回戦＞プロデビュー戦を白星で飾り、笑顔の岡村花衣（左）
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　異色の女子ボクサーがプロデビューした。スタントウーマンとして活躍する岡村花衣（23＝花形）が27日、東京・後楽園ホールで行われた53キロ契約4回戦で堀口咲喜（28＝角海老宝石）に3―0で判定勝ちし、デビュー戦を白星で飾った。

　「うれしいです。何発か手応えのあるパンチを入れたけど、練習やスパーリングとは違って相手も力が入っているし、ガチンコでしたね」

　序盤から積極的に攻め、押し気味に試合を進めたものの、気負い過ぎからカウンターをもらう場面も。「形にこだわったボクシングをしようと思っていたのに始まったらガチャガチャでした」と反省も口にした。

　中、高校時代はバレーボール部に所属していた岡村がスタントに出会ったのは高3の時に学校で開かれた交通安全教室だった。交通事故を再現する「スケアード・ストレイト」を見てスタントの世界に憧れ、卒業後にシャドウ・スタントプロダクションにスタントマン兼事務員として入社した。大型自動車、大型自動二輪の免許を持ち、交通安全での事故再現スタントを中心に活動。他には映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」やTBSドラマ「私を離さないで」などでスタントを務め、三代目J　SOUL　BROTHERSのPVやHiGH＆LOWライブ東京ドーム公演にも出演した経験もある。

　2年前に「アクションに役立つかも」とボクシングを始め、昨年8月にプロテストに合格。会社の理解もあり、スタントの仕事を控えて臨んだプロデビュー戦終えた岡村は「まずは日本チャンピオンを目指したい。9月からはスタントの仕事も頑張ります」と話した。