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拳四朗 公開練習でさすがの“修正力”披露 V6へ「冷静に焦らず倒す」

[ 2019年7月2日 15:36 ]

公開練習で、重岡銀次朗(右)とスパーリングを行った拳四朗(左)(撮影・西海健太郎)
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 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(27=BMB)が2日、東京の拠点である三迫ジム(練馬区)で6度目の防衛戦に向けて公開練習を行った。高校5冠で日本ミニマム級17位の重岡銀次朗(19=ワタナベ)と2ラウンドのスパーリング。1ラウンド目はスピードのある重岡に中に入られる場面もあったが、2ラウンド目にはきっちり修正してみせた。

 この“修正力”こそが、防衛を重ねてきた拳四朗の成長の証だ。「自分のダメなところがすぐに分かるし、すぐに修正できるようになった。ボクシングを理解できるようになったし、自分のスタイルが確立できているので自信もある」と言い切った。

 対戦相手のジョナサン・タコニン(32=フィリピン)とは昨年5月のガニガン・ロペス(メキシコ)との再戦前のフィリピン合宿でスパーリングを経験。強打が自慢のサウスポーで、父の寺地永会長は「危険度は凄い」と警戒する。同級1位の指名挑戦者の強さを肌で感じている拳四朗も「自分の距離を崩さず、自分のペースで戦えればと思っている。倒したいけど、気持ちは出さずに倒すことが目標。冷静に焦らず倒す」と慎重だ。

 今回は初めての地元・関西での世界戦。さらに、この日までにフジテレビで生中継されることも決定した。知名度アップも目標に掲げる拳四朗は「モチベーションが上がりますね。あとはカッコいいところを見せるだけ。でも、そこは冷静に、あくまで冷静に戦いたい」と意気込みを口にした。

 この日はテレビ中継でゲスト解説を務める元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(36)も練習を視察。「調子は良さそう。しっかり自分リズムを作って攻撃していけば、サウスポーも苦にしていないようだし、ポイントを重ねていけると思う」と太鼓判を押した。また、12度防衛した自身の経験を踏まえ「経験を重ねてチャンピオンとして充実してくる時期。どういう勝ち方、倒し方をするかが大事。それは本人も分かっていると思う」とエールを送った。

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