木村 26日“第二本拠地”中国決戦!日本人2人目“海外2階級制覇”に挑戦
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)《12回戦》 同級2位・木村翔 ( 2019年5月26日 中国・江西省撫州市 )
ボクシング前WBO世界フライ級王者の木村翔が、26日に中国でWBA世界ライトフライ級王者カルロス・カニサレスに挑戦することが14日、都内で正式発表された。17年7月に上海で元WBOフライ級王者・鄒市明(ゾウ・シミン=中国)を破って戴冠し、中国で人気者になった木村だけに中国国営放送CCTVもサッカーやバドミントンの放送予定を変更して試合を生中継。「中国はむしろホームに感じる。また世界のベルトを腰に巻いて日本に戻ってきたい」と海外での世界再挑戦を歓迎した。
1階級下げての2階級制覇挑戦で、海外で2度王座奪取に成功すれば73年の柴田国明以来日本人2人目となる。元々ライトフライ級。栄養士をつけて食事を改善し、練習後に体重はリミットまで3キロと減量に問題はない。4月下旬からは気温40度のタイで合宿を行い、4分×15ラウンドのミット打ちなども敢行。16年12月に田口良一(ワタナベ)と引き分け、昨年3月に小西伶弥(真正)との王座決定戦を制したカニサレスを「アグレッシブで足も使える」と評しながらも、「ボクシングは倒せば勝ち。その気持ちを忘れかけていたが、挑戦者になって感覚が戻ってきた。負ける気がしない」とKO奪取を予告した。
WBAライトフライ級は京口紘人(ワタナベ)がスーパー王者で今回勝てば統一戦の可能性もある。だが、木村は「考えていない。ライトフライ級でやりたい選手はいない」と興味を示さなかった。
<メキシコ→ハワイ>海外で王座奪取に成功した日本人は木村を含め過去11人、12回。唯一2度達成したのが柴田国明(ヨネクラ)で、70年12月に敵地でサルディバル(メキシコ)からWBCフェザー級王座、73年3月に中立地の米ハワイでビラフロア(フィリピン)からWBAスーパーフェザー級王座を奪った。木村が今回勝てば、海外での複数回王座奪取は2人目となる。
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