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【浜田剛史の目】井上完敗…手数少なくタイミング読まれていた

[ 2019年1月28日 10:30 ]

WBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチ12回戦   ○王者ハイメ・ムンギア 3―0判定 同級3位・井上岳志● ( 2019年1月26日    米テキサス州ヒューストン )

ハイメ・ムンギア(左)のパンチを受ける井上岳志
Photo By ゲッティ=共同

 井上は相手をよく研究しており、健闘したと思う。ムンギアはどんどん前へ出てくる大振りの選手で、ほとんどのダウンを返しのパンチで奪っている。だが、井上が逆に前へ出て距離を詰めたため、ムンギアは3発目までで攻撃が止まり、返しを打てなかった。

 もっとも、井上は手数が少なく、接近してからも中間距離と同じ右ロングフックを打っており、タイミングを相手に読まれていた。右も当たっていたが、ムンギアにのけぞる形で威力を落とされていた。ガードの上から打たれたジャブや、ガードを半分通り抜けてきたパンチにポイントを取られており、小さな振りのパンチも含めてムンギアと同じ手数を出せていれば面白かった。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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2019年1月28日のニュース