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リオ五輪代表の成松 ライトウェルター級2連覇達成 不正流用問題“被害者側”で落ち込むも復活

[ 2018年11月18日 17:54 ]

<全日本ボクシング選手権>ライトウェルター級で優勝した成松大介
Photo By スポニチ

 2019年茨城国体のリハーサル大会を兼ねた第88回全日本ボクシング選手権最終日は18日、茨城・城里町の水戸桜ノ牧高常北校で8階級の決勝が行われ、ライトウェルター級ではリオデジャネイロ五輪代表の成松大介(自衛隊体育学校)が同僚の秋山佑汰(同)を判定5―0で下し、同階級2連覇を達成。通算8度目の優勝を飾った。

 「今年はいろいろなことがありましたが、たくさんの方にサポートしていただき、そのお陰で今の自分があるので感謝したい」

 今年7月、独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(JSC)が成松に交付した助成金が日本ボクシング連盟側の指示で別の選手2人に分けられる不正流用問題が発覚。成松はいわば“被害者側”だったが、「自分が悪いことをした訳じゃないけど、テレビをつければ自分が映っているし、ネットの記事に心ない書き込みがあって嫌な思いをした」と振り返る。アジア大会を目前に控え「心身がボロボロの状態」に落ち込んみ、練習量を普段の半分まで減らした時期もあったという。

 「今までのボクシング人生でなかった経験だった。でも、新しい考え方、新しい発見もあったとポジティブに、前向きに考えたい」

 目指すは2020東京五輪。「もっと強くなりたい。誰と戦うかは気にしていない。目の前の敵を全力で倒すだけ。1日1日を大事にして強くなっていきたい」と語った。

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2018年11月18日のニュース