プロ14年目の苦労人・船井が世界挑戦権!圧勝2回TKO「絶対ベルト獲る」
プロボクシングのIBF世界スーパーフライ級挑戦者決定12回戦は10日、東京・後楽園ホールで行われ、同級3位の船井龍一(33=ワタナベ)が2回TKO勝ちで同級7位ビクター・エマニュエル・オリボ(22=メキシコ)を下し、王者ヘルウィン・アンカハス(26=フィリピン)への挑戦権を得た。
「メキシコ人選手との対戦は初めてだったので、3ラウンドぐらいまでは様子を見るつもりだった」という船井の右がサク裂したのは2回だった。1回の反省から手数を増やし、ワンツーのタイミングを計る。1分過ぎ、会心の右ストレートがヒット。最初のダウンを奪うと、立ち上がったオリボを容赦なく攻め、左フックで2度目のダウンを奪い、勝利を決めた。
会場に船井コールが響く中、33歳の苦労人は「これまで1度もKO負けがなかった選手を倒せたのは自信になります。次は絶対に世界のベルトを獲ります」と高らかに宣言。「アメリカではスーパーフライ(Superfly)というイベントが盛り上がっているので、スーパーフライにも出たい」とぶち上げた。
プロ14年目。同僚たちが世界王者になる中で、足踏みした時期もあったが「1日1日ボクシングをやってきたので、自分自身は長いとは思わなかった。僕は4回戦でも負けた選手。でも、負けから学んで強くなった。見放さないでくれた会長やトレーナーのおかげ」と感謝した。ワタナベジムの渡辺均会長は「できれば半年以内には世界戦をやらせたい」と話した。
なお、アンダーカードで2階級の日本ユース王座決定戦が行われ、ミニマム級は石沢開(21=M.T)が井上夕雅(19=尼崎亀谷)に6回TKO勝ちして王座獲得。戦績を5戦5勝5KOとした。ライト級では小田翔夢(20=白井具志堅)が判定2―1で利川聖隆(22=横浜光)を下し、10戦10勝8KO無敗で王者となった。
2018年11月10日のニュース
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