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長谷川穂積氏が講演「失敗してもうまくいかない方法が一つ見つかっただけと思えば、失敗がプラスになる」

[ 2018年3月29日 18:20 ]

東京医療学院大学で授業する長谷川穂積さん
Photo By スポニチ

 ボクシングの元3階級王座の長谷川穂積氏(37)が28日、特任講師を務める東京医療学院大学(多摩市)で学生約200人を集め講演を行った。

 「自分はメンタルをつくるのがヘタ。でも、それをうまくつくれた時は強い」と自己分析し、10年に2階級制覇した際のエピソードを披露。「その1カ月前にガンと闘っていた母親が亡くなった。その瞬間に勝ちたいではなく、勝たなきゃいけないとスイッチが入った」と逆境を力に変えたことを明かした。

 16年に3階級制覇した試合の前には左手を脱臼骨折。その時は「骨折をしたから勝てないと思うのではなく、逆の発想をしようと考えた。ケガをしたから、使える方の腕でいっぱい練習ができた。バランスを意識した練習ができて勝てた。そう優勝インタビューで答えている自分をイメージして練習した」と前向きに捉え試練を乗り切ったという。

 そうした実体験から「失敗を失敗で終わらせず、経験に変えられたから自分はチャンピオンのまま(現役を)終えられた。みなさんも、失敗してもうまくいかない方法が一つ見つかっただけと思えば、失敗がプラスになる。それを経験に変えれば成功につながる」とアドバイスを送っていた。

 【元3階級王者のライバルは小遊三師匠】長谷川氏の最近にお気に入りは卓球。中学時代は卓球部に所属していたこともあり、芸能界一の腕前といわれる三遊亭小遊三とも対戦。「テレビの企画で専属のコーチまで付けて練習して小遊三さんとやりました。でも中学以来の試合で緊張して手も震えてピンポン玉がゆで卵に見えた」と振り返った。「その後また小遊三さんに負けたけど、卓球は面白い。ボクシングを語るより卓球の方がしゃべれます」と笑わせていた。

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