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王者・尾川 大谷と同便でどや顔帰国 4歳長男に「ベルト見せたい」

[ 2017年12月12日 07:22 ]

羽田空港に到着し、ベルトを巻きながら笑顔をみせるIBF世界スーパーフェザー級王者の尾川
Photo By スポニチ

 ボクシングのIBF世界スーパーフェザー級新王者となった尾川堅一(29=帝拳)が12日早朝、羽田空港着の航空機で、試合が行われた米ネバダ州ラスベガスから帰国した。ロサンゼルスからの航空機は、MLBエンゼルス入団を発表し、同じくこの日帰国した大谷翔平と同便。到着するまで気がつかなかったそうだが、到着ロビーではすぐに立ち去った大谷とは対照的に、赤いベルトを腰に巻き、どや顔でポーズを決めた。

 王座決定戦はテビン・ファーマー(米国)に2―1の判定勝ち。リングアナウンサーが勝者のコールを「ケンイチ」ではなく「ケニチ」と発音したため、次の「オガワ」が聞こえるまで勝ったかどうか分からなかったという。「2―1の判定に慣れていなくて…。あとで映像を見たら、普通の試合で勝ってうれしいという表情だったと思う。でもベルトが来た時に抱きしめて、こうやって記者さんに集まってもらって実感が沸く感じ。安心感が強かった」と喜びをかみしめた。

 試合については「初回からプレッシャーをかけたことが全体的な勝利につながったと思っている。右を効かせて相手をビビらせて、いい試合はできた。倒したかったですけど」と振り返った。控え室では日本にいる長男・豹(ひょう)くん(4)にテレビ電話で報告。「ベルトを見せたら“かっこいい”と言ってた。早く実際に見せたい」と顔をほころばせた。

 今後は世界的にも層の厚いスーパーフェザー級で防衛を目指していくことになる。「これ(ベルト)を持っていることでスタートには立てたと思う。これから(フランシスコ)バルガス、(ミゲル)ローマン、(WBC王者のミゲル)ベルチェルトと戦っていけたらいい。来年を世界チャンピオンとしてスタートできる。自信をつけて練習して、年3試合こなせるつい体をつくりたい」と抱負を述べた。試合どころか海外へ行くのも今回が初めてだったが「ラスベガスを経験したので(日本も海外も)どっちでも戦える。(帝拳ジムの本田明彦)会長には“次もラスベガスでいいです”と言えたぐらいに腹が決まっている。あとは強くなるだけ。来年は強くなってKOしたい」と意気込んだ。

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