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エンダム、村田戦「勝つ自信100%」名ドクター帯同で不安なし

[ 2017年5月14日 05:30 ]

WBA世界ミドル級王座決定戦   同級1位アッサン・エンダム《12回戦》同級2位・村田諒太 ( 2017年5月20日    有明コロシアム )

村田の写真を手に闘志を燃やすエンダム
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 日本人2人目のミドル級世界王者を狙うロンドン五輪同級金メダリスト村田諒太(31=帝拳)の対戦相手、元WBO同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が13日、成田空港着の航空機でフランスから初来日した。プロ37戦でKO負けがないベテランは相手の強打をフットワークでかわす戦略の一端を明らかにし、「勝つ自信は100%」と豪語。スポーツドクターも帯同し、万全のコンディションで村田の前に立ちはだかる。

 村田の標的は紺のスーツ姿で、グローブがデザインされた金のペンダントを光らせて日本に降り立った。ドレッドヘアのいかつい風貌とは対照的な紳士的態度で取材に応じ、「自分には2つの人格がある。リングではライオンのようになる」と話して笑いを誘った。

 スピードや強烈な右のオーバーハンドを武器とするが、長所を問われると「どんな状況にも対応できること」と胸を張った。試合ごとに戦略を練ってキャンプを張るのが恒例で、今回も村田に似たタイプの選手と出発前日までスパーリングを重ねたという。村田を「とても強いパンチの持ち主で、世界のトップ選手と同じレベル」と評価しながらも「自分の方がより強い相手と戦ってきた。勝つ自信は100%」とアピール。「フットワークが戦略の一部。かわす自信はある」と話した。

 敵地での王座決定戦にも不安はない。トレーナー以外に、コット(プエルトリコ)やリゴンドー(キューバ)ら新旧世界王者についてきたスポーツドクターのノルデロ氏を帯同させた。世界戦へ向けた練習開始時から体調管理をしてくれるそうで「毎日話すので、父のような存在」と感謝した。最終調整は公開練習を除いて報道陣はシャットアウトと、準備も抜かりない。

 一夫多妻制のカメルーン出身で、18人兄弟の7番目。独身ながら子供2人がおり、4歳の息子からは「村田をKOして」と送り出されたという。課題は打たれ弱さだが、世界戦で12年に6度、15年に4度ダウンしながら判定まで持ち込み、KO負けはいまだなし。「生まれながらの戦士と思っている。倒れるのは本当に死ぬ時だ」と言い切った。

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