ベトナム王者だったグエン プロデビュー戦は引き分け「頑張ったと思う」
アマチュアボクシングでベトナム王者の経験を持つグエン・ゴック・ハイ(27)が1日、東京・後楽園ホールで行われたウエルター級4回戦でプロデビューを果たした。プロ4戦の為田真生(31=REBOOT)と対戦し、判定0―1で引き分けた。日本ボクシングコミッション(JBC)によると、ベトナム人選手が日本のプロのリングに上がるのは13年ぶりだった。
グエンはプロボクシングがないベトナムでライトウエルター級国内王者になるなどアマ通算12勝4敗。元全日本バンタム級新人王の尾島祥吾氏が15年にベトナム・ホーチミン市に開設した「サムライボクシングジム」で練習を積み、尾島氏が現役時代に所属した川崎新田ジムの興業に出場となった。
試合は1回から頭をつけての打ち合い。グエンはオープンブロー気味の右や、突き上げるようなアッパーをよく振るったが、ガードが甘く、スタミナ不足も露呈。最終4回には為田の猛攻を受けてフラフラとなったものの、何とか耐えて終了ゴングを聞いた。採点はジャッジ1者が39―37で為田を支持し、残り2人が38―38。グエンは「初めて日本で試合をしたのに応援してもらって感動した。相手が凄く良かったけど、自分も頑張ったと思う」と話した。
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