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伊藤雅雪 TKO勝ちで初防衛に成功「キリッとしたボクシングができなくて不甲斐ない」

[ 2017年4月13日 22:15 ]

右目を負傷しながら9回TKO勝ちした伊藤雅雪(中央)
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦(日本ボクシングコミッション未公認)は13日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・伊藤雅雪(26=伴流)がロレンゾ・ビラヌエバ(31=フィリピン)に9回1分40秒TKO勝ちして初防衛に成功した。東洋太平洋同級王座も保持する伊藤は23戦21勝(10KO)1敗1分け。フィリピン同級2位のビラヌエバは35戦32勝(28KO)3敗となった。

 米合宿でサウスポー対策を十分に練ってきたという伊藤は2回、右カウンターで腰を落としたビラヌエバに左を当て、ダウンを奪う幸先良い立ち上がり。しかし3回、相手のパンチを右目に受けてから「ずっと二重に見えていてヤバい」と思わぬアクシデントに見舞われた。その後も右ストレートやアッパー、ボディーでダウン寸前まで追い込みながらも、「パンチが凄く硬くて、今までやった中で一番パンチがあった」ビラヌエバを攻めきれなかったが、9回に右ストレートで尻餅をつかせる2度目のダウン。さらに右カウンターで3度目のダウンを奪い、ノーカウントでレフェリーストップを呼び込んだ。「(目の異常を感じた時は)俺、こんなところで負けるのかと不安になったけど、気持ちで負けないように頑張った。最後は気持ちで右ストレートを振り抜いた。結果的に倒せて良かったが、キリッとしたボクシングができなくて不甲斐ない」と振り返った。

 控え室では右目を冷やしながら「ちょっと目が痛い」と明かした。それでも「年内に世界を獲りたい」と意欲的。WBO4位、IBF10位、WBC14位にランクされており「今年は大きい試合をやりたい。夏か秋、決まれば“オオッ”となるカードがあると聞いている」と話した。

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2017年4月13日のニュース