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久我 2回TKO勝ちで新王者 チャンピオンカーニバル開幕戦飾る

[ 2017年2月4日 21:20 ]

2回、石本(左)に右ストレートを見舞う久我
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦は4日、東京・後楽園ホールでチャンピオンカーニバルの開幕戦として行われ、同級1位の久我勇作(ワタナベ)が王者・石本康隆(帝拳)に2回2分49秒TKO勝ちして新王者となった。

 久我は試合開始ゴングと同時に右を振るって流れをつかみ、上下のコンビネーションなどパワーパンチを連発。やや引っかけ気味ながら右ショートでダウンも奪い、優位に立った。2回にもボディーで石本の腰を落とさせ、ガードの上から打つなど攻撃の手を緩めず、相手コーナーからのタオル投入によりTKO勝ち。コーナーに上がって雄叫びを上げ「前半、チャンスがあれば一気に決めようと思っていた」と声をはずませた。

 久我は15年12月の王座決定戦で石本に判定負け。昨年は2度防衛に成功した王者・石本に対し、「最強後楽園」優勝で指名挑戦権を得て1年1カ月ぶりの再戦を実現させた。開始ゴングと同時の猛攻について「様子を見ながら行けたらと思っていたが、石本さんが構えていなかったので」と説明。「前回は前半にチャンスがあったのに巻き返された。なんで負けたかを考えて練習してきた。今回は1ラウンドごとに勝負と思っていた」と胸を張ったが「この1年、石本さんのおかげで強くなれた」と感謝も忘れなかった。

 一方、3度目の防衛に失敗した石本は、最初のダウンについて「2ポイント取られただけで大丈夫と思っていた」と振り返った。序盤の猛攻に関しても「ああいうふうに来るとは思っていた。そこまで驚きはなかった」と話したが、「自分としてはもう少しできたと思う」と無念の表情。今後については「ここ(控室)ではあれですけど、心に決めている答えはある」と話すにとどめた。

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2017年2月4日のニュース