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土屋 KOで新王者 30歳、涙の初タイトル 日本ライト級王座決定戦

[ 2016年12月19日 21:46 ]

日本ライト級新王者となった土屋修平
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ライト級王座決定10回戦は19日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の土屋修平(30=角海老宝石)が同級2位の野口将志(27=船橋ドラゴン)に3回1分58秒KO勝ちして新王者となった。初タイトルの土屋は26戦22勝(18KO)4敗、野口は19戦12勝(6KO)5敗1分けとなった。

 試合は自由自在にスイッチしながら飛び込んでパンチを放つ野口に、土屋がプレッシャーをかけて強打を振るう展開。2回、アッパーを多用して攻勢をかけた野口に土屋の右ストレートがさく裂し、うつぶせに倒れるダウンを奪った。3回には左フックでダメージを受けた野口が間を置いて崩れるように倒れ、カウントアウトとなった。土屋はカウントの途中からコーナーポストに上がって雄叫びを上げ、さらにバック宙で喜びを爆発させた。

 土屋はライト級で10年の全日本新人王MVPに輝くなどデビューから12連続KO勝ちを含む14連勝。スター候補と期待されたが、その後は13年に連敗を喫するなど伸び悩んだ。14年4月にオーストラリアでの試合のために出発する直前にプロポーズした女性と昨年に入籍。昨年1月には長女が誕生し、「期するものがあった」という。技術的にはカウンター一辺倒だった攻撃型から「もっとディフェンスするよう意識も変えて、勝ちにこだわるようになった」。プロ26戦目、30歳での戴冠に、リング上で「何回も辞めようと思ったけど、結婚して嫁さんが支えてくれた。感謝したい」と感激の涙を流した。

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2016年12月19日のニュース