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尚弥 V4戦へ練習公開、挑戦者の河野警戒も「何もさせないで勝つ」

[ 2016年12月19日 16:26 ]

珍しくウェアを脱いで上半身裸でミットを打つ井上尚弥
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が19日、横浜市内の大橋ジムで、4度目の防衛戦(30日、東京・有明コロシアム)へ向けた練習を公開した。

 9月のV3戦は試合前に腰を痛めた影響で本来の動きができず、苦しんだ末にペッチバンボーン(タイ)に10回KO勝ち。8月末に王座から陥落した元WBA世界同級王者・河野公平(36=ワタナベ)を挑戦者に迎える今回は「コンディションの部分に一番気をつけながらやってきた」そうで、通常は120ラウンド前後行うスパーリングも70ラウンド未満に抑えたという。ただし、この日の練習では声を上げながら父・真吾トレーナーが持つミットを激しく叩くなど、順調な調整をうかがわせた。

 井上尚は河野について「非常にタフでスタミナもキャリアもある。(敗れた)コンセプシオン戦も作戦ミスで、勝ってる試合だった。レベルもキャリアも全然引けを取っていない。甘く見てないです」と評価しつつ、「一方的な展開で、何もさせないで勝つイメージでいる」ときっぱり。試合のポイントに「距離」を挙げ、「打たせないボクシングを徹底したい。相手の出方次第で、どんな対応もできるようにしたい。この2試合は納得できていない。ここでいい試合ができれば来年も変わってくる」と力強く意気込みを述べた。

 大橋ジムの大橋秀行会長は「河野選手はラストチャンスで、全てなげうって気迫で来ると思う。気を引き締めたい」と警戒しつつも「テクニックとスピードを存分に発揮できると思う」と期待。真吾トレーナーは「前回の試合の名誉挽回。今後へつなげる大事な試合になる」と話した。

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2016年12月19日のニュース