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“守備よく”王座奪冠だ!前WBA王者・内山が練習を公開

[ 2016年12月19日 05:30 ]

WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ   スーパー王者ジェスレル・コラレス≪12回戦≫同級2位・内山 高志 ( 2016年12月31日    大田区総合体育館 )

真剣な表情でミット打ちを行う内山高志
Photo By スポニチ

 リベンジでの王座返り咲きを狙う前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志が18日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。4月にまさかの2回KO負けで王座を奪われた王者コラレスとの再戦へ向け、珍しく映像を何度もチェックして研究を徹底。スピードある相手の攻撃を防ぐため、ブロックなどディフェンスに重点を置いて強化してきたことも明かした。

 雪辱は守りからだ。佐々木修平トレーナーを相手にしたミット打ちで、内山はガードを上げたまま頭を振って懐へ潜り込んだり、パンチを打ったあとのポジションを入念にチェックした。前回はコラレスの予想以上のスピードと爆発力に圧倒されてKO負け。「今まで目で(相手の動きを)見切りすぎていた。パンチをもらわないことが前提だった」と反省し「今回はブロックを中心に、ブロックして打ち返す練習をしてきた。序盤は相手のスピードに慣れることが大事」と明かした。

 相手の研究よりも自身を磨くことを重視する内山には珍しく、今回はビデオによるコラレスの分析も進めている。負けた試合の映像は「20〜30回は見た」が、初めて見たのは7月だった。「最初は心の傷が癒えてなくて嫌だった。こう見えてナイーブなんで(笑い)。再生ボタンがなかなか押せなくて、“明日でいいや”と…」。だが、見始めると客観的に試合を分析し、当時は見えずに倒されたカウンターパンチの角度などを確認。戦ったのは2ラウンドだけで「(コラレスの)引き出しはまだあると思う」と話したが、「慢心、油断があった」(ワタナベジム・渡辺均会長)前回と違い、隙は見られない。

 変則的な相手に対応するため、世界初挑戦時以来、7年ぶりに海外からスパーリングパートナーを招へい。メキシコ人とベネズエラ人を相手に約80ラウンドのスパーリングを積んだ。チケット4300枚は当日券を除いてほぼ完売。舞台は整っている。渡辺会長は「内山のボクシング人生が懸かっている。強さを証明してほしい」と期待し、内山も「借りを返す時が近づいてきた。リベンジしたらうれしいだろうな」と復権をイメージした。

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2016年12月19日のニュース