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井岡 レジェンド魂継承!世界戦13勝へ「いけるところまで」

[ 2016年12月14日 05:30 ]

WBA世界フライ級タイトルマッチ ( 2016年12月31日    島津アリーナ京都 )

大みそかの世界戦に向け練習する井岡一翔
Photo By スポニチ

 井岡がレジェンドの魂を引き継ぐ。今月31日に京都で4度目の防衛戦を戦うWBA世界フライ級王者の井岡一翔が13日、大阪市内のジムで練習を公開。次の試合に勝てば、日本人4人目の世界3階級制覇の偉業を成し遂げ、9日に現役引退を表明した長谷川穂積氏(35)と肩を並べる世界戦13勝となる。日本のエースへ、大みそかのリングで井岡が最強を証明する。

 「王者の魂」を継承するタイミングとして、これ以上の時はない。日本人4人目の世界3階級制覇を果たした長谷川氏が引退を表明した同月に、臨む世界戦。井岡が18歳の挑戦者を倒すと達成する世界戦13勝は、35歳の大先輩がもぎとった世界戦勝利数と同じだ。

 「僕が学生の頃からチャンピオンだった方。肩を並べるのは光栄だし、いけるところまでいって、その記録を追い抜きたい」

 長谷川氏が引退会見に臨んだ9日は、世界戦へ向けて士気を高めている最中とあって井岡は発言を最小限にとどめた。それでも「日本のボクシング界を引っ張ってきた方。最大のリスペクトをしている」との思いは変わらない。しかもホームグラウンドは同じ関西。自身のことに集中しつつも、言葉の端々に尊敬の念があふれた。

 心強い援軍がいる。過去2回セコンドを務める元総合格闘家の三崎和雄氏(40)を通じ、15年のラグビーW杯で主将として日本代表を束ねたリーチ・マイケル(28)と10月に初対面した。東北の温泉宿で男3人が、じっくりと語り合ったという。

 「三崎さんからは闘争心を植えつけてもらった。マイケルは4年に一度のW杯でチームをつくった。言葉にも重みがある」

 11月中旬の白浜合宿以降、スパーは100ラウンドを数える。身の充実に“心”も伴った。不屈の長谷川の闘志を受け次ぐ勝利を飾る。

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