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47歳池山 5度目の防衛に成功も「これからという時だったので拍子抜けした」

[ 2016年12月13日 22:20 ]

1回、宮尾(右)に左フックを見舞う池山
Photo By スポニチ

 ボクシングの女子ダブル世界戦が13日、東京・後楽園ホールで行われ、WBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は王者・池山直(47=フュチュール)が挑戦者の元WBA女子世界ライトミニマム級王者・宮尾綾香(33=ワタナベ)に6回36秒TKO勝ちして5度目の防衛に成功した。男女を通じ国内最年長防衛記録を自ら更新した池山は13戦10勝(2KO)2敗1分け。昨年10月以来の世界王座返り咲きに失敗した宮尾は20戦17勝(5KO)3敗。

 試合は池山が前進してプレッシャーをかけ、宮尾が足を使ってカウンターを狙う展開。前半は宮尾の右が当たり、3回からは池山の左ロングフックが決まるなどペースが上がってきた6回にアクシデントが発生した。スリップダウンした宮尾が転倒したまま起き上がれず、右足をつけない状態に。渡辺均ワタナベジム会長は棄権を勧めたが、宮尾は続行を希望した。しかし、池山のボディーを受けた宮尾がすぐに倒れたため、レフェリーストップ。宮尾は涙を流しながら担架で運ばれた。関係者によると右膝の内側の部分を痛めたもようで、病院に運ばれる前の宮尾は「伸ばすと痛い」と話していたという。

 勝った池山も不完全燃焼の様子で、控え室では「最初は自分のボクシングができなくて、これからという時だったので拍子抜けした」と話した。記録については「また伸びたなという感じ」と興味を示さなかったが、「強いパンチを打つことを練習してきた。成長は感じられた」と元気なところをアピールした。

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2016年12月13日のニュース