岡田博喜 判定勝ち 6度目の防衛も「もう卒業したい 上へ進みたい」
ボクシングの日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦は1日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・岡田博喜(26=角海老宝石)が挑戦者の同級7位・細川バレンタイン(35=宮田)に3―0で判定勝ちし、6度目の防衛に成功した。岡田はプロデビューから14連勝(10KO)。日本、東洋太平洋を合わせて3度目のタイトル挑戦も実らなかった細川は29戦20勝(9KO)6敗3分け。
試合は序盤から岡田の左ジャブが切れ、細川は早くも中盤で右目の下が黒く腫れ上がった。しかし、細川も踏み込んで右で上下へ打ち込んできたため、岡田はガードを固めながら後退。ジャブ3連打や鋭いワンツーで細川を打ち据えながら距離もしっかり取ってペースを守った。タフな挑戦者の前進は終盤も衰えず、王者は試合を支配しながらも最終回にはバッティングで左まぶたから流血して終了のゴング。採点は98―92が2者、99―91が1者と大差がついた。
岡田は納得のいかない表情で「倒すことができなくてすみませんでした」とリング上で謝罪。今年4試合とハイペースで防衛を重ねてきた日本王座については「もう卒業したい。上へ進みたい」と返上して、ステップアップする考えを示した。一方、細川は「パンチで倒される感じはなかったけど、うまい、速い。あれだけジャブの連打をやれる人はあまりいない」と王者のテクニックを称えた。
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