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寿以輝 初“聖地”でTKO勝利、プロ初ダウンには「ムッチャ焦った」

[ 2016年10月1日 19:47 ]

<辰吉寿以輝・モンキー修平>5R、TKO勝ちの辰吉(左)

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(46)の次男、寿以輝(20=大阪帝拳)が1日、東京・後楽園ホールに初登場し、モンキー修平(25=大星)に5回1分29秒TKO勝ちしてプロデビューから6連勝(4KO)を飾った。モンキーは5勝(2KO)9敗1分け。

 1回、リズムを取りながら左を振ってくる相手に対し、辰吉の右フックがさく裂。しかし、距離を詰めての打ち合いで右を被弾して尻餅をつき、プロ初のダウンを喫した。このラウンドは左を返す場面もあったが、全体的に振りが大きく空振りが目立った。しかし、3回にワンツーを当ててペースをつかみ、左右の連打で相手がダウン。さらに4回に左ボディーからの攻撃でダメージを与え、5回には右ストレートから左フックで攻め立て、最後は右で相手がロープにもたれるようにダウンしたところでレフェリーが試合を止めた。

 辰吉はリング上で「相手が凄くうまくて、今までやった中で一番強かった。ダウンを取られたのはいい経験ができた」と話したが、控室では「ダウンした瞬間、ムッチャ焦った。いけると思ったところへタイミング良くもらっちゃって。効いてはいなかったけど、ビックリした」と明かした」。後楽園ホールは父が90年9月にプロ4戦目で日本バンタム級王座を獲得した場所。父がリングサイドで見守る中、初体験の“聖地”のリングについて「凄くよかった。雰囲気とかも」と感想を口にし、「(父には)ボロクソに言われると思う。目の前で聞かないようにします」と苦笑した。

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2016年10月1日のニュース