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功也「俺が一番だ」 大雅に雪辱V!1回1分31秒高速KO

[ 2016年9月20日 05:30 ]

優勝し兄の弘嵩(下)に肩車をされる卜部功也

K―1 WORLD GP 2016 IN JAPAN スーパーフェザー級世界最強決定トーナメント

(9月19日 東京・代々木第2体育館)
 8人によるトーナメントが行われ、スーパー・フェザー級初代王者の卜部功也(26=チームドラゴン)が優勝した。1回戦を判定、準決勝をKOで制して迎えた決勝では、4月の日本代表決定トーナメント決勝で敗れた20歳の新星・大雅(TRY HARD GYM)にリベンジ。1回1分31秒の高速でKO勝ちし、完全復活を印象づけた。

 何度も何度も、初代王者の卜部功は自分に言い聞かせた。「俺が一番だよな。な?俺が一番だ、俺が一番だ、オッシャー!!」。わずか1分31秒の間に左ストレートで3度のダウンを奪い、優勝を達成。準決勝で大雅に敗れた兄・弘嵩に肩車されて大歓声を浴び、マットに降りると目頭を押さえて膝から崩れ落ちた。

 スーパー・フェザー級の初代王者。しかし、昨年末の初防衛戦で兄に敗れて王座から陥落すると、4月には日本代表決定トーナメントで大雅に判定負けを喫した。「今ままでで一番くらいの悔しさで、とにかく取り返したくて、とにかく練習した」。フィジカルを徹底的に強化。とりわけ上半身を鍛えてパンチの威力を上げた。その成果がリベンジにつながった。

 携帯サイトの事前勝利予想では大雅の勝利が71%、自身が14%。大方の予想を覆して復活を印象づけたが、おごることなく「大雅くんのおかげで強くなれた」と謙虚に後輩を称えた。この日は準決勝で敗れたものの、スーパー・フェザー級タイトルを保持している兄への挑戦権を獲得。「必ず、さらに強くなった卜部功也を見せられるようにしたい」と誓った。

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