×

尾川 10回TKOで2度目防衛 日本Sフェザー級タイトルマッチ

[ 2016年9月10日 22:17 ]

2度目の防衛に成功し、リング上で2人の息子を抱きかかえる尾川

 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦が10日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・尾川堅一(28=帝拳)が挑戦者の同級1位・松下拳斗(36=千里馬神戸)に10回3分4秒TKO勝ちを収めて2度目の防衛に成功した。尾川は通算20戦19勝(16KO)1敗、6度目の日本王座挑戦も実らなかった松下は51戦34勝(13KO)10敗7分け。

 2試合連続でランキング1位との対戦となった尾川は初回のゴングから右フックを振るうなど倒す気満々。「いつものような縦の動きばかりではなく、フックを練習してきた」と説明したが、力み過ぎて一本調子となり松下のカウンターを何度も食らった。それでもパワフルな右でペースを掌握し、8回には右ストレーを打ち込んで優位に立った。最終10回、もつれた両者をレフェリーが分けた直後に尾川がパンチを浴びせ、松下に休憩が与えられて試合再開。直後に右アッパーで相手の体を起こした尾川が左フックをあごに当ててダウンを奪い、起き上がった松下にレフェリーがストップを宣告した。

 尾川は「いいところを見せようと硬くなった。指示を受けて頭で考えると体が止まってしまう。練習で“考えても動けるように”と言われていることが、今さらながら分かった」と苦笑い。「このあたりをクリアしないと世界へ行けない」と東洋太平洋スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(伴流)、日本同級2位・金子大樹(横浜光)、同3位・内藤律樹(E&Jカシアス)らの名前を挙げ、「12月にも対戦したい」と話した。

続きを表示

2016年9月10日のニュース