ＷＢＣヘビー級　ワイルダーがＶ４！アレオーラに圧勝も右手骨折

ワイルダー（左）はアレオーラに左ストレートを繰り出す　（ＡＰ）

　プロボクシングのＷＢＣ世界ヘビー級タイトルマッチ１２回戦は１６日、米国のアラバマ州で行われ、王者のデオンテイ・ワイルダー（３０＝米国）が挑戦者の同級９位クリス・アレオーラ（３５＝米国）を８回ＴＫＯで下し、４度目の防衛に成功した。

　試合はワイルダーの圧勝。４回、ワイルダーは左右のコンビネーションでアレオーラからダウンを奪うと、再開後も手を休めず、ストップ寸前にまで追い込んだ。その後もワイルダーは左手一本でアレオーラをコントロール。劣勢のアレオーラは眉間あたりからの出血、さらに顔面の腫れもひどく、セコンドは８回終了後に試合の棄権を申し出た。

　この勝利でワイルダーの戦績は３７戦全勝３６ＫＯ。だが、試合後に右手の骨折と右腕の筋断裂が判明。５回以降にほぼ左だけで戦ったのはそのためだった。一方、アレオーラの戦績は４４戦３６勝（３１ＫＯ）５敗１分２無効試合。「ワイルダーは自分よりもはるかに優れたファイターだった」と完敗を認めている。