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スパイダー根本ジムが初主催興行、福島出身の会長 被災者50人招待

[ 2016年3月10日 16:43 ]

4月10日に草加市での興行に出場する(右から)宮尾綾香、柴田直子、日向野知恵

 ボクシングの元日本フェザー級王者・根本重光氏(65)が会長を務めるスパイダー根本ジムは10日、初の主催興行を4月10日に埼玉・草加市文化会館ホールで行うと発表した。

 根本氏が福島県いわき市出身で、草加市には今でも東日本大震災の被災者が150人以上避難しているとあり、「福島県人として元気づけたい」(根本氏)と企画したもの。当日は被災者約50人を無料招待する予定で、福島県人会草加支部の佐々木勲会長は「震災から5年もたち、絆がだんだんなくなってきている。被災者であることを隠したがる人もいる中、みんなで一緒になってやりたい」と話した。

 興行は「熱闘女子BOXING」と銘打たれ、IBF女子世界ライトフライ級王者・柴田直子(34=ワールドスポーツ)と前WBA女子世界ライトミニマム級王者・宮尾綾香(32=大橋)が、それぞれタイ人選手とノンタイトル戦を予定。スパイダー根本ジム所属の世界ランカー、日向野知恵(31)も山岸愛子(35=カシミ)と6回戦を戦う。8月頃に竹中佳(30=高砂)との指名試合を予定している柴田は「福島の被災者の方たちを招待している試合に呼んでもらって光栄。まだ東北は復興が進んでいないところもたくさんある。今、自分にできることを試合で見せたいと思う」と抱負。昨年10月、WBCアトム級王者・小関桃(33=青木)との王座統一戦に敗れて以来の再起戦となる宮尾は「少しでも皆さんが元気になれるような試合にしたい」と語った。

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2016年3月10日のニュース