×

内山 次戦は海外進出か?統一戦のビッグマッチ実現か?

[ 2015年5月7日 07:55 ]

解説席の三浦(右)と並ぶ内山

WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦 ○スーパー王者・内山高志 TKO2回1分15秒 ●同級7位・ジョムトーン・チューワッタナ

(5月6日 大田区総合体育館)
 圧巻のKO防衛を受け、内山陣営は海外進出か統一戦のビッグマッチ実現に動いていく。

 試合後、テレビでゲスト解説を務めたWBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司(30=帝拳)が「いずれ戦う準備はできている。やりたいですね」と呼び掛けると、内山も「おそらくぶつかると思う。その時は挑んでいきたい」と前向きに返答した。何度も激突が噂されてきた日本人同士の統一戦が再浮上。ただ、内山は「三浦君だけにこだわっているわけではない」とし、WBO王者のローマン・マルティネス(32=プエルトリコ)もターゲットにして統一戦を狙っていく。

 王者以外ではライト級から再びスーパーフェザー級に下りてきたアテネ五輪金メダリストのユリオルキス・ガンボア(33=キューバ)も対戦候補になる。内山はスーパー王者となって、海外での評価も高まっている。ラスベガスだけでなく、新たな聖地マカオのリングで主役を張るスターとして期待する声もある。スーパー王者となったことで、指名試合の義務が9カ月に1回から18カ月に1回と緩くなり、より自由に相手を選べるようになった。内山のビッグマッチの可能性はこれまで以上に増している。

 ▽スーパー王者 WBAが01年1月にスタートさせた制度で、他団体の王者に勝った選手、WBA王座5度以上防衛した選手などを正規王者からスーパー王者に認定する。指名試合は正規王者が9カ月に1度義務づけられているのに対し、スーパー王者は18カ月に1度。指名試合の縛りが緩い分、ビッグマッチを行いやすいようになっている。同じ階級にスーパーと正規の王者が並立して存在することも多く、王座の権威失墜の要因になっているとする批判的な意見もある。

続きを表示

2015年5月7日のニュース