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村田見せるぞ進化の左ジャブ「今までで一番いい」

[ 2014年2月22日 05:30 ]

計量をクリアした村田諒太(左)とナシメント

ボクシング 73・4キロ契約 村田諒太―カルロス・ナシメント

(2月22日 中国・マカオ)
 プロ第3戦に臨むロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(28=三迫)が21日、中国・マカオのホテル内のカジノで前日計量を行い、リミットより200グラム少ない73・2キロで一発クリアした。対戦相手のカルロス・ナシメント(36=ブラジル)は72・8キロだった。今回は相手のパワーを警戒し、強化してきた左ジャブで主導権を握る作戦だ。世界が注目する大舞台で、3戦連続のKO勝利を目指す。

 カジノのバーで、リングアナウンサーが選手を紹介し、ラウンドガールも登場して行われた公開計量。国内とはまるで違う、華やかなムードでも村田は落ち着いていた。笑顔で体重計に乗ると、200グラム余裕を持って一発クリア。「今までで一番いい。気持ちも盛り上がってきた」と自信たっぷりに語った。

 相手の体もしっかり観察した。「予想通りでしたね」。過去2戦の相手の身長はほぼ同じかやや大きめだったが、今回は4センチ小さく体の厚みがある。「ずんぐりタイプはくっついた時にパワーがある。ビデオで見る限り外国人特有のバネもある」。だが、それは課題として強化してきた左ジャブが有効な相手と言える。「相手の得意とする展開にならないようにしたい。ジャブで距離を取っていきたい」。練習の成果を発揮できれば、得意の右ストレートも生きてくるはずだ。

 プロ初の海外での戦いだが、過度の緊張はない。「これが海外デビュー戦だったら、股間が縮こまってたかもしれない。こういう舞台を楽しめるようになっている」。アマ時代に国際大会を戦い抜いてきた経験は大きな武器になっている。

 ソチ五輪で応援していたフィギュアスケートの浅田真央は6位に終わったが、SP16位のどん底からフリーで完璧に近い演技をして日本を沸かせた。「彼女は日本を元気にする特別な力を持っている。そんな存在になれたらいい」。今回は村田のほかに鄒市明(ゾウシミン)(中国)メホンツェフ(ロシア)とロンドン五輪金メダリスト3人が出場するビッグイベント。世界が注目する大舞台での活躍を村田自身も、そして日本のファンも望んでいる。

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2014年2月22日のニュース