ゲレロ　ドタバタ計量…はかりにクレーム、放尿も

ゲレロの１回目計量が２００グラムオーバーで、秤をチェックする関係者。左端がゲレロ、右端が大毅

ＩＢＦ世界スーパーフライ級王座決定戦 同級３位・亀田大毅―同級４位・ロドリゴ・ゲレロ

（9月3日 サンメッセ香川）
　前日計量が香川県高松市のショッピングモール「丸亀町ＧＲＥＥＮ」で一般公開で行われ、ロドリゴ・ゲレロは１回目で２００グラムオーバー、２回目では何と７００グラムオーバーに増え、最初の計量から２時間の制限時間ぎりぎりで何とかリミットの５２・１キロでクリアするドタバタ劇を演じた。

　最初にはかりに乗ると２００グラムオーバー。サウナスーツを着て走って、４５分後に会場を室内に移して臨んだ２度目の計量では何と７００グラムオーバー。まさかの５００グラムの増量だ。ゲレロ陣営は「はかりがおかしい」とクレームをつけ、急きょ別のはかりを手配。しかし、到着を待つ間、冷房の効いた部屋でゲレロの額からは大粒の汗が噴き出て「水を飲んだ」疑惑が浮上。新たなはかりでも５００グラムオーバーで、再び外に出て走った。１回目から２時間後、これでクリアできなければ失格となる。ゲレロは服を脱ぐと、会場片隅でペットボトルに放尿する大胆な行動に出た。プライドをかなぐり捨てた作戦が効いたのか、やっとリミットに達した。

　増量した理由を聞かれると「魔女がいたんじゃないか」とニヤついてはぐらかし、悪びれる様子もなし。さらにゲレロ陣営は前日の調印式でチェックを済ませたはずの日本製のグローブではなく、カナダ製を使用するように主張。その結論は試合当日に持ち越された。やりたい放題のゲレロは「昔からよく言うでしょう。苦しみがなければ、勝利は手に入れられない」と余裕たっぷりだった。