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荒川“かませ犬”上等「それを力にしたい」

[ 2013年5月30日 06:00 ]

WBC世界ライト級暫定王者決定戦に挑む荒川は、対戦者・フィゲロアの写真を手にファイティングポーズを取る

 元日本、東洋太平洋ライト級王者で、WBC同級1位の荒川仁人(32=八王子中屋)の世界初挑戦が決まり、29日に発表された。7月27日に米テキサス州サンアントニオで同3位のオマール・フィゲロア(23=米国)と暫定王座決定戦を行う。

 「チャンスをもらったことに感謝したい。恩返しは結果でしか応えられない」と話した荒川は、「パッキャオになる」と意気込んだ。その理由を「かませ犬で呼ばれて勝つ。それを力にしたい」と説明した。

 フィゲロアは米3大プロモーターの一人、デラホーヤ氏の契約選手。この試合も同氏がプロモートし、NBAスパーズのホーム「AT&Tセンター」で開催。ボクシング中継で有名なケーブルテレビ局「ショウタイム」がペイ・パー・ビューで放映する。ランクでは格上の荒川だが、扱いは米国ホープの踏み台だ。

 「知名度やプロモーターからいえば、僕はかませ」と話す荒川の頭にあるのは、代役挑戦者として立った米国のリングでKO勝利し一気にスターになったパッキャオ。「判定なら負けと思った方がいい。倒せなければ駄目」。荒川はハイリターンを狙っている。

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2013年5月30日のニュース