これが金メダリストの実力　村田、前日本王者を力、速さ、技術で圧倒

プロテストで佐々木（左）に右フックを放つ村田
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　ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太（２７＝三迫）が１６日、東京・後楽園ホールでプロテストを受験し、実技試験で前日本ミドル級王者の佐々木左之介（２５＝ワタナベ）を圧倒した。即日合格が発表され、８回戦以上の試合に出場できるＡ級ライセンスを取得した。

　ヘッドギアをつけた佐々木の顔を真っ赤にするほどボコボコに痛めつけた村田は「ガードだけだと思われるのは嫌なので、いろんなスタイルを見せるようにした」。１２日にプロ転向を正式表明したばかりだが、既に世界王者１０人を育てたキューバ人のイスマエル・サラス・トレーナーの指導を受けている。守備重視のアマスタイルから改造中のプロ仕様の攻撃的なボクシングを早速、披露。勝敗を決する舞台ではないが、パワー、スピード、技術の全てで勝っていたのは明らかだった。

　今後は練習相手を求めて渡米し、さらにレベルアップを図る。デビュー戦は８月頃になる見込みで、村田は「金メダルは誇りに思っている。だからこそ僕に負けは許されない。誰もが認める世界チャンピオンになりたい」と意気込んだ。