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五十嵐 自信の怒り 減量失敗王者に「勝っても不満残る」

[ 2012年7月16日 06:00 ]

挑戦者の五十嵐は計量を一発でパスしガッツポーズ

プロボクシング WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者ソニーボーイ・ハロ―五十嵐俊幸

(7月16日 ウイングハット春日部)
 WBC世界フライ級タイトルマッチは挑戦者で同級1位の五十嵐俊幸(28=帝拳)が王者ソニーボーイ・ハロ(30=フィリピン)の失態に怒り心頭だ。ハロは1回目の計量でリミット(50・8キロ)を500グラムオーバー。関係者によると、会場近くのサウナに30分間こもっていたが、体にタトゥーが入っているということで他の客からクレームが入り、別のサウナ店へ移動させられるハプニングもあったという。

 結局、王者は再計量までの制限時間(2時間)の10分前に再び会場に現れ、リミットぴったりでパスしたが五十嵐は怒りが収まらない。「チャンピオンは(1年前に)前例はあったが、ガッカリした。お互い100%でぶつかり合ったと捉えられないので、仮に勝ったとしても不満が残る」と、まくし立てた。

 王者のドタバタぶりとは対照的に自身は過去最大13キロの減量をこなした。「スタッフの指導でいつもより楽だった。非常にいい調整ができた」。試合前日の夜には恒例の日本料理店でスッポンとウナギに舌鼓を打った。92年の平仲明信以来20年ぶり3人目となる五輪出場者の世界王者獲得へ自信がみなぎっていた。

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