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興毅5階級王者と統一戦再浮上 今夏日本開催も

[ 2012年3月8日 06:00 ]

セブ島の市街地を走り抜ける亀田興毅(左)と大毅

 亀田3兄弟の長男でWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25=亀田)が5階級制覇のWBO世界同級王者ホルヘ・アルセ(32=メキシコ)と今夏の統一戦を目指して交渉中であることが7日、明らかになった。

 亀田ジムのメキシコの代理人は昨秋からアルセ陣営と接触。一時は昨年12月の3度目の防衛戦の候補に浮上していたが、日程的な問題で交渉は決裂した。それでも12年の抱負を「統一戦、4階級制覇」と掲げた興毅は諦めていなかった。亀田ジムの関係者によると、年内の引退を示唆しているアルセはWBO世界スーパーバンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)も候補に挙げているものの、より興毅に興味を示しているという。日本開催にも前向きで、実現の可能性は高まっている。

 三男・和毅がメキシコに練習拠点を置く関係で、アルセとは以前から交流があった。08年のメキシコ遠征で初対面した際に対戦を熱望してから4年。5階級制覇王者がバンタム級王者である今、統一戦開催の最高のタイミングと考えている。

 興毅は現在、4月4日の4度目の防衛戦に向けフィリピン・セブ島でスパーリング合宿中で、順調な調整を積んでいる。「今は次の試合のことで頭がいっぱいやけど、アルセと対戦してもええように最高の形で勝つ」と決意。名王者との統一戦に向け「KO」を自らに言い聞かせた。その拳が全ての鍵を握っている。

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2012年3月8日のニュース