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棚橋、史上最多V11“100年に一人の逸材”を証明

[ 2012年1月5日 06:00 ]

<新日本レッスルキングダム6>IWGPヘビー級選手権で11度目の防衛に成功した棚橋

新日本レッスルキングダム6

(1月4日 東京ドーム)
 IWGPヘビー級選手権は王者・棚橋弘至(35)が鈴木みのる(43=パンクラスMISSION)を25分59秒、ハイフライフローの連発からの片エビ固めで下し、史上最多となる11度目の防衛に成功した。

 ギリギリの防衛だった。棚橋が鈴木から3カウントを奪うと、4万3000大観衆から棚橋コールが沸き起こった。「自分でも歴史のあるベルトの最多防衛11回はできると思っていた。“100年に一人の逸材”と言ってきただけに、それを証明できた」と新日本の至宝を手に笑顔で話した。

 苦しい戦いだった。序盤から鈴木ペース。コーナーでの卍固めやロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めで攻められ、張り手では口を切って流血した。それでも一歩も引かなかった。場外へのハイフライフローやエルボーなどで対抗。20分すぎには鈴木の必殺技のゴッチ式脳天くい打ちを食らいながら、王者の意地でカウント2ではね返した。最後は25分59秒、スリングブレイド、ハイフライフローを連発して激戦に終止符。永田裕志と並んでいた防衛記録を11に更新した。試合後はしばらくリング上で大の字になっていたが、起き上がると得意のエアギターを披露。花道で「愛してます!」と締めた。

 この日高山を破った真壁らが挑戦に名乗りを上げており、12度目の防衛戦は2月12日の大阪大会で行われる見通しとなった。「今後も新日本の先頭に立って引っ張っていく」。昨年の東京ドーム大会での戴冠から丸一年。100年に一人の逸材は、まだまだエースの座を譲る気はない。

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