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昨年12月に再結成「テンコジ」3755日ぶり戴冠!

[ 2012年1月5日 06:00 ]

<新日本レッスルキングダム6>ムーンサルトプレスでバーナード(下)組を下す天山(上)と小島

新日本レッスルキングダム6

(1月4日 東京ドーム)
 IWGPタッグ選手権は天山広吉(40)、小島聡(41)組のテンコジが王者のジャイアント・バーナード(38)カール・アンダーソン(31)組を破り、3755日ぶりにベルトを奪取した。

 天山コールに後押しされ、コーナーポストから舞った。小島のラリアットを食らって大の字になっていたバーナード目がけて必殺の月面水爆。3カウントを奪った瞬間、4万2000人の観衆からのテンコジコールが東京ドームにこだました。

 リング上でマイクを持った天山が「コジありがとう。また頼むぜ」と言えば、小島は「俺たちが一番ベルトの似合うタッグチームのテンコジだ」と絶叫。勝ち取ったベルトを天に突き上げた。

 苦しい戦いだった。10度の防衛記録を持つ王者組のパワー殺法に苦しんだ。天山はバーナードボムで失神寸前まで追い込まれた。それでも、2人にはパワーを凌駕(りょうが)するだけのチームワークがあった。その絆は数々の因縁を経て、より深いものになった。

 テンコジが初めてIWGPタッグを獲得したのは99年1月4日。00年7月20日に2度目の戴冠を果たすと6度の防衛に成功した。その後、小島が新日本を離脱して一時解散となったが、08年に再結成。同年に「G1タッグ」と全日本の「世界最強タッグ」を制した。だが、IWGPタッグだけはなかなか取り戻せなかった。09年1月4日に挑戦にこぎつけたが、天山の網膜剥離により直前で消滅。同年5月3日にはバーナード、アンダーソン組に完敗し、再び解散を余儀なくされた。10年8月に小島が新日本に復帰してからは、敵対して激しい火花を散らした。昨年12月に3度の直接対決を経てお互いを理解し、テンコジが完全復活。そして01年9月23日以来、実に3755日ぶりにベルトを手にした。

 天山は「ここから進まないといけない」と長期政権に自信を見せる。小島も「これからもテンコジを大事にしていく」と前を向いた。3度目の戴冠はテンコジの新たな歴史の始まりでしかない。

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