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左眼窩底骨折乗り越え…加藤、判定で日本王座に

[ 2011年10月5日 06:00 ]

日本ライト級王座決定戦10回戦

(10月4日 東京・後楽園ホール)
 加藤善孝(角海老宝石)が、稲垣孝(F赤羽)を3―0の判定で下し、王座に就いた。

 加藤は手数で前に出る稲垣を右のカウンターで5回と7回にぐらつかせて、1~5点差で勝利。「しょっぱい試合だけど勝つことが目標だった」と喜んだ。09年12月に当時の王者・近藤明広(日東)に挑み、1―2の判定で敗れた。再起戦で左眼窩(か)底骨折をし、肋軟骨を移植する5時間半の大手術を受けた。

 「物が二重に見えた。もうボクシングはできないと思った」が、それを乗り越えて「気持ちが強くなった」という。初防衛戦で再戦予定の近藤、過去1勝1敗でこの日東洋太平洋王者となった荒川と「決着をつける」相手が2人がいる新王者の安息の時間は短そうだ。

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2011年10月5日のニュース