名城　再起戦ＫＯ勝ち！王者に再戦要求

第３Ｒ、イワン・キー（右）に左ボディーブローをヒットさせる名城信男

　前ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者、名城信男（２９＝六島）がバンタム級１０回戦の再起戦に臨み、イワン・キーに３回１分４２秒ＫＯ勝ち。枝川会長はＷＢＡ世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレス（メキシコ）に再戦を要望すると明言した。

　序盤から名城が圧倒した。２回に２度のダウンを奪うと、３回はコーナーに追い詰めてから右ストレートでフィニッシュ。宣言通りＫＯで再起戦を飾った。「まずまずじゃないかな。防衛戦とは違って最初からいけた」。この日は妻・智子さんの誕生日で、１２日は自身の２９回目の誕生日。１月にはパパになる男は快勝で責任を果たした。

　次戦は未定ながら、３度目の世界王座奪取に向け、枝川会長は積極的に活動することを明言した。まずは５月にＷＢＡスーパーフライ級王座を奪われたカサレスに再戦を要求する。「すぐにオファーを出す。場所はメキシコでもいい」と同会長。１１月までに相次いで開かれるＷＢＣ、ＷＢＡ総会に乗り込んで世界挑戦の機会を探る計画も明かした。「２０代最後の１年を濃いものにしたい」。名城は再びやる気をみなぎらせた。