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粟生、2階級制覇へ弾み!3年5カ月ぶり万全KO

[ 2010年5月1日 06:00 ]

8R ガルシア(左)を攻める粟生

 前WBC世界フェザー級王者・粟生隆寛(26=帝拳)が、2階級制覇の前哨戦を3年5カ月ぶりのKOで飾った。

 3度の世界挑戦経験があるワイベル・ガルシア(29=パナマ)を8回1分48秒、レフェリーストップによるTKO。「ホッとした」と喜んだ。
 果敢に打ち合うガルシアに得意のカウンターを当てた。4回に右フックでダウン。「待ってしまう悪い癖が出た」と詰めの甘さを反省したが、8回に左ストレートからのラッシュで戦意を喪失させた。06年11月以来のKO勝利に、リング上で世界戦のように喜んだ。
 昨年7月に初防衛に失敗すると、スーパーフェザー級に上げた。この前哨戦前に、WBC王者ビタリ・タイベルト(ドイツ)と元王者マウロ・グティエレス(メキシコ)の勝者への挑戦が決まっていた。再起2戦目を最高の形で勝利し「動きやすい」と減量苦から解放された利点を話した。
 待ちすぎるのが欠点だったが「パンチが見える一番近い距離で戦った」と懐に入ることを心掛けてきた。「その距離でもパンチを当てる自信はある」。2階級制覇へ粟生の準備は整った。

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2010年5月1日のニュース