「とにかく勝つ」石井の相手はレンガ職人

「Ｘ１」に出場する石井慧は計量後、ダイヤモンドヘッドをバックに走り込み

　昨年大みそかにプロ格闘家デビューした北京五輪柔道１００キロ超級金メダリスト石井慧（２３＝アイダッシュ）は２０日（日本時間２１日）に米ハワイ州ホノルルで行われる「Ｘ１　チャンピオンズ２」に出場する。

　１９日（同２０日）には前日計量に臨み、契約体重ちょうどの２２５ポンド（約１０２キロ）でパス。「打撃とか寝技とかにこだわらずにとにかく勝ちたい」とプロ転向後初勝利へどん欲さをむき出しにした。

　昨年大みそかのデビュー戦で吉田秀彦に敗れ、１月にハワイ入り。打撃、ウエートトレ、スパーリングなど連日６時間の練習を消化。打撃はオーソドックスの構えからサウスポーに変え「よりスムーズに打てるようになった」と手応えを得た。

　２戦目の相手はハワイ出身のササエ・パオゴフィー。米ＵＦＣで活躍するＢＪペンのジムに所属し０９年のＸ１でデビューしたが判定負け。成績は１戦１敗。公式サイトではレンガ職人とされるが「もっと体形が細いと聞いていた。きょう初めて見たが、実際は腕が太くて想像と違った」と石井は警戒心を強めていた。

　連敗すれば金メダリストの価値は地に落ちる。「１日１日全力投球で積み重ねてやってきた。あしたの相手にベストを尽くしてやるだけ」。全力で勝利をもぎ取る。