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魔裟斗 最後の相手は“因縁”サワーに決定

[ 2009年11月13日 06:00 ]

引退試合での対戦カードが決まり、フォトセッションでポーズをとる魔裟斗

 大みそかに行われるDynamite!!(さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表が12日、都内のホテルで行われ、今年限りで引退する魔裟斗(30=シルバーウルフ)の対戦相手がアンディ・サワー(27=オランダ)に正式決定した。対戦が濃厚だった09年ワールドMAX王者ジョルジオ・ペトロシアン(23=イタリア)が右手を骨折し全治3カ月と診断されたため、魔裟斗が対戦を熱望していたサワーに変更された。

 現役最後の対戦相手は、因縁のサワーに決まった。会見に出席した魔裟斗は「生涯最高の調整をして、絶対にKOで勝つ。09年12月31日をもって“僕の時代は終わった”と宣言したい。サワーとは絶対にかみ合うし、ファンが望むバチバチの試合をしたいし絶対に倒したいと思う」と早くも闘志をみなぎらせた。
 今年の「K―1 WORLD MAX」で優勝し、魔裟斗の対戦相手となる予定だったペトロシアンが右手を骨折したことで、サワーの名前が浮上。魔裟斗自身も「サワーを想定して練習している」と2戦全敗の宿敵との対戦を熱望していたが、その希望がようやく現実のものとなった。
 “反逆のカリスマ”の引退試合に向け、K―1サイドも全面サポートを約束。来週からスパーリングを中心に練習する意向の魔裟斗に対し、谷川貞治FEG代表(47)は「スパーリング相手には今年の4強入りした山本や城戸らMAXの日本人選手に依頼し練習させたい」と提案。日本屈指のメンバーが、魔裟斗の最後の花道を援護することになる。
 引退試合へ向けて昨年以上の走り込みでスタミナを強化するなど、魔裟斗サイドは調整に余念がない。「これは運命です。オレが最後にサワーにリベンジする運命。ストーリーができている。オレが倒して、終わり。最高の試合で勝つ」。06年MAX準決勝、07年MAX決勝と2度の対戦でいずれも屈辱を味わった因縁の相手に、最後の最後でリベンジを果たす自信もある。02年からMAXを背負った“反逆のカリスマ”は、最後の大一番で伝説をつくる。

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2009年11月13日のニュース