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隠し撮りに怒!サスケ、電車内で“反則キック”

[ 2009年2月21日 06:00 ]

ザ・グレート・サスケ容疑者

 電車内で乗客に無断で写真を撮られたことに腹を立て、蹴るなどの暴力を振るったとして、警視庁南千住署は20日までに、暴行の現行犯で覆面プロレスラーで元岩手県議のザ・グレート・サスケ(本名・村川政徳)容疑者(39)を逮捕した。同容疑者は「もみ合いになったが、暴行は知らない。オレにも肖像権はある」などと容疑を否認しているという。

 調べによると、サスケ容疑者は、19日午後11時50分ごろ、東京都内のJR常磐線北千住~南千住間を走行中の快速電車内で、東京都荒川区の男性会社員(36)が携帯電話でサスケ容疑者を隠し撮りしたのに腹を立て、携帯電話を取り上げ、床に投げつけた。その後、男性の胸ぐらを両手でつかんで揺さぶり、電車のドアに押しつけたり、左ひざ付近を蹴ったりするなどの暴行を加えた疑い。
 2人は、南千住駅で下車。サスケ容疑者はほかに写真を撮影していないか確認するために男性のバッグを取り上げ、中身を確認した後、立ち去った。2人のトラブルを目撃した乗客が駅付近をパトロールしていた南千住署員に連絡。同署員は、同駅から約300メートル離れた路上を歩いているサスケ容疑者を発見。男性や目撃者の証言などから現行犯逮捕した。
 サスケ容疑者は、試合同様にマスクを着用しており、黒いジャージー、灰色のズボン姿で、酒に酔っている様子はなかったという。また、男性にケガはなく、携帯電話も壊れていなかったという。
 マスクを外して、調べを受けているサスケ容疑者は「名前はザ・グレート・サスケだということは間違いない」としているが、本名や住所、年齢については黙秘。暴行容疑については「もみ合っただけで、暴行は知らない。自分にも肖像権はある」などと否認しているという。
 サスケ容疑者は93年「みちのくプロレス」を結成。03年には岩手県議に当選した。07年には、岩手県知事選に出馬したが落選した。覆面を着けたまま議員活動を続けたことで話題になった。サスケ容疑者の所属事務所は「普段は2ショットの写真は応じている。隠し撮りに怒ったようだ」と話している。

 ≪興行は予定通り≫サスケ容疑者が会長兼現役レスラーを務める「みちのくプロレス」の大会を運営している「みちのくエンタテインメント」は、今後について「興行は予定通りに行っていきます。ただ、サスケの試合出場については、本人や所属事務所からの連絡がまだありませんので、分からない」と話している。

 ◆ザ・グレート・サスケ 1969年(昭44)7月18日、岩手県盛岡市出身。90年3月にプロレスデビュー。92年、東北地方に密着した興行を行う「みちのくプロレス」を23歳で設立、翌93年に旗揚げ。03年まで社長を務めた。UFO(未確認飛行物体)研究家としても有名。1メートル80、96キロ。

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2009年2月21日のニュース