王者が無効主張…興毅世界戦また暗礁に
亀田興毅(22=亀田)の世界挑戦が、再び混乱に陥った。亀田のターゲット、WBA世界フライ級王者デンカオセーン・シンワンチャー(32=タイ)とマネジャーのニワット・ラオスワンリット氏(63)が14日、都内の協栄ジムで緊急会見した。
デンカオセーンは、6月上旬の亀田との対戦契約について「無効だ」と主張。亀田陣営と契約を結んだマネジャーのナリス・シンワンチャー氏について「一緒に仕事をするのは嫌だ。1月19日にニワット氏とマネジャーの契約を交わした」と話し、2人いたマネジャーをニワット氏に一本化する意向を明かした。
ニワット氏も「ナリスさんはデンカオセーンの知らないところで亀田と契約を結んだ。デンカオセーン本人のサインがないし、認められない」と二重契約問題に反論。王者は「ニワット氏の決めた相手と戦う。ニワット氏を通せば、亀田とも交渉する」と話した。
これが事実なら、興毅の世界挑戦は宙に浮いてしまうが、この問題はタイでも問題になっており、タイ・ボクシングコミッション(TBC)は週明けに調査する方針。関係者によると、デンカオセーンとナリス氏のマネジメント契約が有効で、ニワット氏との契約が認められる可能性は低いという。デンカオセーン本人がニワット氏との契約を望んでいるため、まだ混乱する可能性はあるが、亀田陣営にとっては二重契約問題に続く迷惑なトラブルとなった。
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