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井岡おいプロ転向!フライ級殴り込みも

[ 2008年12月2日 06:00 ]

亀田家のライバルに名乗り?来春にもプロデビューする井岡一翔

 プロボクシングで世界2階級制覇した井岡弘樹氏(39=井岡ジム会長)のおい、井岡一翔=かずと=(19=東農大2年)がプロに転向し、来春にもライトフライ級でデビューすることが1日、分かった。一翔は大阪・興国高時代に史上3人目の高校6冠を達成。WBA王者・坂田健史、WBC王者・内藤大助に加え亀田興毅もいるフライ級転向も視野に入れており、将来は叔父が果たせなかった3階級制覇を目指す。

 現役時代にWBCミニマム級、WBAライトフライ級の2階級を制した井岡氏のおいがプロ転向を決断した。一翔は井岡氏の兄・一法さんの長男で、高2、3年時に選抜大会、インターハイ、国体の3冠を2年連続で達成。粟生隆寛(習志野、現帝拳)、大迫亮(花咲徳栄、現協栄)に次ぐ史上3人目の高校6冠に輝いた。当時の一翔を見た元WBAライトフライ級王者・具志堅用高氏が「150年に一人の逸材」とうなったほどだった。

 昨春の高校卒業後はプロ入りせずに東農大へ進学。日本勢では68年メキシコ大会銅の森岡栄治氏以来となる五輪のメダルを目指し「メダルを獲ってプロで世界3階級制覇」と公言した。しかし、北京五輪アジア予選の日本代表入りを懸けた昨秋の全日本選手権で優勝できず、五輪出場が消滅。今年4月に国際大会キングスカップ(タイ・バンコク)で銅メダルを獲得し、国体でも成年の部ライトフライ級を2連覇したが、ロンドン五輪は4年後とあってプロ転向を決断した。大学を中退するかどうかは未定も、アマでの実績があるためにC級(4回戦)のプロテストは免除。一翔に近い関係者は「来年4月ごろ、大阪での興行でデビューする」と明かした。

 一翔は中1でボクシングを始め、井岡氏が現役時代に所属したグリーンツダジムへ入門。当時のジムには亀田3兄弟がいたが、言葉を交わしたり、スパーで手合わせする機会がないまま、中3時に叔父が開いた井岡ジムへ練習拠点を移した。プロデビューはライトフライ級で、その後は1階級上のフライ級へ転向を予定。2学年上の興毅、同い年の大毅の亀田兄弟に加え、坂田、内藤の両世界王者もいる国内屈指の激戦区が、さらに熱くなりそうだ

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2008年12月2日のニュース