【中嶋常幸の快説オーガスタ】松山 ショットの違和感修正苦しんだ シェフラーは想像以上にタフ

[ 2024年4月16日 04:44 ]

米子ゴルフツアー マスターズ最終日 ( 2024年4月14日    米ジョージア州 オーガスタナショナルGC=7555ヤード、パー72 )

最終ラウンド、4番ホールでティーショットを見つめる松山英樹(AP)
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 シェフラーが文字通り世界最強のゴルフでオーガスタの女神をほほ笑ませた。初優勝の時とは異なり、勝ちを期待されていた分だけプレッシャーは今回の方が大きかったはず。勝利を意識して初日から緻密なゲームプランを組み立てる必要もあり、前回とは違う難しさもあっただろう。だが彼は想像以上にタフで強かった。

 序盤はバーディーチャンスを逃し重圧を感じている様子もあった。しかしキーホールの8、9番、そして10番でバーディーを決め流れをつかんだ。対照的に競り合っていたモリカワが9番でダブルボギーを叩き、差が広がった。彼の強さは総合力の高さにある。飛距離が出る上に高低差を打ち分けられ、自在に曲げられる。アプローチもパットも巧みで死角がない。最強時代はしばらく続くはずだ。

 最終日の松山は残念ながらスコアを落とした。朝の練習場では調子が良さそうだったのに、コースに出たら1、2番でショットが引っかかってしまった。その違和感を実戦で修正しようと試行錯誤しているようだった。パットに関してもグリーンの速さに合っていないところはあった。ただ、それ以上にショットの研究というか、最後のワンピースを見つけ出そうと模索している印象だった。(プロゴルファー)=終わり=

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